「どの媒体でも担当編集がつかず、出張編集部に行っては、『この年で恥ずかしいんじゃないか。あきらめたくないけど無理なのかな』と持ち込み用エントリーシートの年齢欄をそっと手で隠していました」――ところがその後、2024年1月に読み切り作で「第84回ちばてつや賞」一般部門準大賞を受賞、同年7月には有名漫画誌「モーニング」で週刊連載を開始したのが漫画家の林田もずるさん(54)。 【マンガを読む】衝撃の面白さ・・・「54歳の新人漫画家」が描いた話題作『アパレルドッグ』第1話を読む 漫画家デビューするまで約30年間、アパレル業界で働いていたという作者。なぜ50代にして漫画家デビューを志したのか? 連載経験がなかったにもかかわらず、いきなり有名誌の連載陣に仲間入りした経緯とは? インタビュー前編をお届けする。(全2回の1回目/ 後編 を読む) ◆◆◆ デビューのきっかけは「娘の液タブ」――今から1年前、
