(2009年7月 赤坂) 「十年以上前の話ですが、調教していた女の子に、彼氏にスワッピングを持ち掛けてごらんと促したんです。そしたら彼氏は凄い喜んで“是非やりたい”と反応したというんで、僕は手始めに、他の男とのセックスを電話で聞かせるってのはどうかって提案した。でも、それが完全に誤算でした」 赤坂サカス1階のダイニングバー。宮台真司は、アルコールではなく、ジンジャーエールの入ったグラスを片手に、テレビそのままの洒脱な口調で語っている。 東京大学において戦後5人目となる社会学博士号の取得者であり、現在は首都大学東京の教授。むろん、この話も唯の下ネタではなく、社会分析の一環である。 「聞かせている途中に電話が切れちゃったら、彼氏がマジギレして関係が崩壊しちゃったんです。一つの例に過ぎないけれど、男は女と比べて神経質で、難しい存在です」 研究の射程は援交から天皇までと幅広い。佐々木教とチャーチル