■「Moode Audio Player」をLinux/ALSAの目線で掘り下げる Raspberry Piは、小なれどコンピュータだ。最新モデルの「Raspberry Pi 3」は、クアッドコア/1.2GHzのARM Cortex-53という64bit CPUを搭載し、数年前のノートPCを凌駕する演算性能を有する。USBやGPIOといったインターフェイスによる拡張性も併せ持ち、スペック的にはオーディオ再生に十分耐えうる存在だ。 その環境でオーディオ指向のOSを動作させ、USB-DACや(GPIO接続の)DACボードを用意すれば、我らが「ラズパイ・オーディオ」が姿を現すわけだが、その鍵となるのがOSたるLinuxであり、オーディオAPI「ALSA」だ。今回は、前回取りあげたOS「Moode Audio Player」を、そのLinux/ALSAという目線から掘り下げてみよう。 最初に、AL