加賀市作見町にある高さ73メートルの観音像「加賀大観音」で、航空障害灯が点灯せず、航空法違反の状態が数年間続いていることが14日、分かった。施設の老朽化に加え、メンテナンスが十分に行われてこなかったことが原因とみられ、大阪航空局が対応に乗り出した。現在の所有者である不動産会社は早期に対応する意向を示した。 【写真】夜の観音像。明かりは一つもついていない 航空法では、夜間に飛行する航空機の安全を確保するため、高さ60メートル以上の建造物に航空障害灯の設置と適正な管理を義務付けている。違反すると50万円以下の罰金が科される。観音像には頭や両肩など計9個の航空障害灯があるが、現在は一つもついていない。 12年にも電気料金の滞納で電力供給がストップし、航空障害灯が停止した。地元住民によると、その後はしばらく点灯していたものの、少なくともここ数年間は夜間に明かりがつかない状態が続いている。 西日本エ