セキュリティジャーナリスト、ブライアン・クレブズ氏のWebサイト「KrebsOnSecurity」は、ゲーマー向けのチャットサービス「Discord」も、18歳のユーザーが使っていた電話番号に関連付けられたアカウントの情報を不正に要求され、情報提供に応じたと伝えている。 いずれのケースでも、何者かが警察や捜査機関の電子メールアカウントを乗っ取って、「緊急データリクエスト」(EDR)と呼ばれる情報開示請求を送り付けていた。 例えば特定のSNSアカウントの持ち主について捜査している警察が、その持ち主に関する情報をSNS運営企業に開示させようとする場合、通常であれば、裁判所の許可を得た捜索令状を取得する必要がある。しかし人の生死にかかわるような緊急事態が想定される場合、令状なしでデータの開示を求めることができる。それがEDRだ。 サイバー犯罪者は、警察や捜査機関になりすまして偽造EDRを利用すれ