ブログを長く続けているとたまにはいいこともあるようで、あの@spring_maoが私の小説『ベンハムの独楽』を読んでくれた。 彼女はエッセイの中で語る。 「夢中で生きていると3年なんてあっという間の月日だが、立ち止まって、せわしなく動き続ける世界を見ているだけの1ヶ月は果てしなく長いものだ」 これはおそらくAppBankで働いた3年と、最後の1ヶ月を指しているのだろう。年が明けてから彼女のツイートが減り心配していたのだが、どうやら退職と就職の狭間だったようだ。 彼女はこう続ける。 「過去を変えることはできないが、これから何をするかということは自分で決められる。もちろん何をするのも自由で、好きに選べばいい。そうやって選んで掴んだものだけが、失ったものから自分を救ってくれるんだろうと思う」 この下りを読んで、私はニコラス・ハンフリーの本『喪失と獲得』を思い出した。 ニコラス・ハンフリーは英国の
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