徳島市議会議長を務めた経歴もある同市議の岡孝治氏(56)=たちあがれ日本=が28日、議員在職中に実母(78)が市から生活保護を受け取っていた責任を取るとして、議員を辞職した。岡氏は「道義的なけじめをつけた」と話している。 岡氏によると、別居している母親は収入が遺族年金の数万円だけで、少なくとも4、5年前から今年春ごろにかけ、家賃に相当する月2万〜3万円と医療費分を生活保護として受けていた。受給総額は把握できていないという。岡氏は親族の会社の倒産で多額の借金を抱えており、03年には自己破産したことも明らかにした上で、「4年前までは母親と絶縁状態だったが、その後に生活保護をもらっていることを知った。支援できなかったかと言われれば甘えがあった」と釈明した。 岡氏は91年に初当選し、現在6期目。06年6月から1年間、議長を務めた。【阿部弘賢】