長崎県佐世保市の高校1年、松尾愛和(あいわ)さん(15)を殺害したとして27日、中学から一緒だった同級生の女子生徒(15)が逮捕された事件は、遺体の首や手首が切断されるなど凄惨(せいさん)を極め、関係者から驚愕と戸惑いの声があがった。インターネット上では、加害者が犯行後の様子を撮影、投稿したとする真偽不明の画像も拡散する事態となった。感情の起伏が激しかったというが、犯行を認め落ち着いた様子で取り調べを受けているという生徒と、殺害された松尾さんの間に何があったのか。急に泣き出すことも 2人は中高一貫の進学校に在籍。逮捕された生徒の知人らは、生徒について「勉強好きで頭の良い子だったが、感情の起伏が激しい」とみていた。被害者の松尾さんは面倒見がよく明るい性格。校長らが記者会見した高校側の説明では「2人が特に親しいとは把握していない」という。 生徒を幼いころから知っているという女子専門学校生(18
大工の金づち、料理人の包丁…プロの仕事には欠かせない道具がある。プログラミングを行うシステムエンジニアにとって、それはパソコンの「キーボード」。勤務時間のほとんどをともに過ごす“相棒”でもある。ウエブサービスやスマートフォン(高機能携帯電話)アプリの企画・開発などを手がけるフェイスクリエイツ(神戸市)は、エンジニアが愛用の「マイキーボード」を使える制度を導入、仕事の効率アップやモチベーションの向上に大きな役割を果たしている。気持ちよく仕事を 「気持ち良く働けることが何より重要。エンジニアの個性を大事にしたかった」。マイキーボード制度は大山雄輝社長の「エンジニアの労働環境を何とか良くしたい、最高の環境を与えてあげたい」との思いから平成23年に導入された。 大山社長は大手IT企業に勤め、主に行政機関に納入するシステム開発を担当していたが、エンジニアの自由度は小さかった。「もっと多くの人に使って
公立八鹿(ようか)病院(兵庫県養父(やぶ)市)の男性医師=当時(34)=が自殺したのは当時の上司による長時間労働とパワーハラスメントが原因だったとして、両親が病院側などに約1億7700万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、鳥取地裁米子支部であった。上杉英司裁判長は「厳しい言動と自殺に因果関係があった」として元上司個人の賠償責任も認め、病院側と元上司2人に計約8千万円の支払いを命じた。 原告側代理人によると、医療現場の過労自殺で病院の使用者責任だけでなく、上司の個人責任も認めた判決は異例。元上司は当時地方公務員だったため、本来なら国家賠償法に守られ個人の責任を負わないが、上杉裁判長は「民間病院と異なる点はない」として民法の不法行為を認めた。 判決によると、男性は平成19年10月、鳥取大学から公立八鹿病院に派遣され、整形外科医として勤務。月174~206時間にのぼる時間外労働や上司2人の叱
政府は23日、暴力団やマフィア、テロリスト集団による組織犯罪の未然防止に向けた「共謀罪」を創設するため、組織犯罪処罰法の改正案を来年の通常国会に再提出する検討に入った。国際テロ組織が重大犯罪を実行する前の計画・準備に加担した段階で共謀罪に問えるようにする。国際犯罪を防止するための条約に日本は署名、承認していることや、2020年夏季五輪の東京開催が決定し国際テロ対策の必要性が強まったことなどから、法整備を急ぐことにした。 共謀罪をめぐっては、平成12年の国連総会で、国際テロや麻薬・武器の密輸など国境を越えた犯罪を取り締まることを目指した「国際組織犯罪防止条約」が採択された。ただ日本国内には「組織的な犯罪集団が関与する重大犯罪の共謀行為を処罰する罪がない」(法務省)ため、政府は15年、組織的犯罪に加わったときの処罰規定を新設する組織犯罪処罰法改正案を国会に提出した。 改正案は「死刑、無期、長期
近視矯正のレーシック手術を受けた後、夜間視力の低下や自律神経の変調などの後遺症を訴える事例が6~8月に約50件報告されていたことが24日、被害者団体の調査で分かった。団体などは同日、後遺症に関する実態把握を進めるよう厚生労働省に要望書を提出した。 団体によると、後遺症として多く挙げられたのは、治療で角膜を削り過ぎる「過矯正」に関する訴え。手術後に激しい目の痛みや腫れ、けいれんが生じたケースや、近距離に焦点が合わなくなった-といった訴えが寄せられた。中には、太陽や蛍光灯の光をまぶしく感じ、「夏場は屋内でもサングラスをかけている」「夜間の自動車の運転が困難になった」など、日常生活に深刻な影響を及ぼしているケースもあった。 団体をサポートする高梨滋雄弁護士によると、レーシック手術は美容医療を専門とする法人が運営する医院で実施されることが増えている。ただ、後遺症が生じても取り合ってもらえないケース
政府、与党が、来年4月に予定通り消費税率を5%から8%へ引き上げる場合に所得の少ない人に一時金を配る「簡素な給付措置」に関して、2015年10月に税率が10%に上がるまでの1年半分の給付額を1人当たり1万円とする案を軸に調整に入ることが10日分かった。与党関係者が明らかにした。 自民、公明両党は9月中にも与党税制協議会を開き、本格的な議論を始める。安倍晋三首相は10月1日にも消費税増税の是非を最終判断するが、増税する場合は景気対策として補正予算の編成を指示する方針で、簡素な給付の財源措置も盛り込む方向だ。 昨年8月に成立した消費税増税法は税率8%時から臨時的な措置として、簡素な給付措置を実施すると規定。給付対象者は、主に住民税の非課税世帯になる見通し。低所得者が食料品にかける費用は年間18万円と試算。給付額は1年半分として算出した。
銀座に舞った“夜の蝶”も今は昔-。友人宅から腕時計などを盗んだとして、窃盗罪に問われた女性被告(32)の東京地裁での公判。一時は月収2000万円を稼いでいたという元ホステスが、窃盗犯として起訴されるに至った経緯が明らかにされた。(時吉達也) 検察側の冒頭陳述によると、被告は平成20年ごろまで東京・銀座でホステスとして勤務したほか、クラブ経営にも携わった。その後仕事を辞めて無職になり、知人宅などを転々としていたところ、同年8月ごろから今回の事件の舞台になった友人女性宅で寝泊まりをするようになった。 すると、間もなく女性宅に保管されていた現金や高級アクセサリーが次々となくなった。被告に問い詰めたところ窃盗を認めたため、女性は約1000万円を返還するとの念書に署名させたが、弁済が約70万円にとどまっていたため、刑事告訴に踏み切ったという。 起訴の対象になったのは高級ブランドの腕時計とネックレスの
東日本大震災の影響でフィリピン海プレート(岩板)の沈み込みが加速し、関東地方を乗せた北米プレートとの境界部にひずみが蓄積しやすくなっていることが防災科学技術研究所の観測で6日、分かった。首都直下地震などプレート境界型の大地震が起きやすくなった可能性が高い。5月の地震予知連絡会で最新の分析結果を報告する。 フィリピン海プレートの沈み込みが大震災後に加速したことが分かったのは初めて。大震災の影響が関東のプレート境界にも及んだことを示しており、防災科研の木村尚紀主任研究員は「プレート活動を注意深く見守りたい。関東でも安心せずに地震へ備えることが必要だ」と話している。 沈み込んだフィリピン海プレートの先端部がある茨城県南西部の地下約40~60キロで、定常的に起きている微弱な地震を観測。この地震はプレート境界の滑りを示しており、規模などから沈み込む速度を調べた。 その結果、大震災から3カ月間は少なく
歴史データの定量分析から、「気温上昇もしくは異常降水というかたちで気候が1標準偏差(1σ)変化するごとに」、個人間暴力は4%、集団間紛争は14%発生頻度が上昇するという研究結果が発表された。 「1940年から1980年の平均値」に対する「1995年から2004年の地表面の平均気温」の変化。画像はWikipedia 気温と降水量が平均値から外れると、人間のあらゆる共同体において、レイプや殺人、さまざまな社会的紛争の発生件数が顕著に増加する可能性のあることが、最新研究によって明らかになった。 地球気温はあと50年間ほどで少なくとも摂氏2度上昇すると予想されるため、近未来はいまとかなり違った世界になるかもしれない、と研究著者らは警告している。 「Science」誌に発表されたこの研究は、経済学、心理学、気候学、考古学、政治学など、幅広い学術分野の定量的研究60件から集めた45のデータセットを解析
麻生太郎副総理兼財務相が発表したナチス発言撤回に関するコメントの全文は次の通り。 7月29日の国家基本問題研究所月例研究会における私のナチス政権に関する発言が、私の真意と異なり誤解を招いたことは遺憾である。 私は、憲法改正については、落ち着いて議論することが極めて重要であると考えている。この点を強調する趣旨で、同研究会においては、喧騒にまぎれて十分な国民的理解及び議論のないまま進んでしまった悪しき例として、ナチス政権下のワイマール憲法に係る経緯をあげたところである。私がナチス及びワイマール憲法に係る経緯について、極めて否定的にとらえていることは、私の発言全体から明らかである。ただし、この例示が、誤解を招く結果となったので、ナチス政権を例示としてあげたことは撤回したい。(原文通り)
低調な投票率となった21日の参院選。1票の行使を見送った各地の有権者からは「誰に入れても変わらない」「興味がない」と、政治への諦めや失望、無関心の声が漏れた。 大阪・難波のインターネットカフェにいた大阪市の男性会社員(25)は、ネットで選挙活動や政治のニュースを「ちょくちょく見る」と話したが「わざわざ時間をつくってまで投票に行こうとは思わない」ときっぱり。 福岡市のヤフオクドームではこの日、AKB48のコンサートが開かれた。メンバーの「選抜総選挙」には参加した岡山県新見市の会社員(25)は「若者が1票を投じても何も変わらない。それよりもAKBの方が大事」。シングル曲を歌うメンバーを決めるAKBの「選抜総選挙」には票を投じた人でも、参院選は「興味がない」と棄権した人が多かった。当選御礼“最速ツイッター”は自民の世耕氏…事務所生中継組「山本太郎5位だ!」
確認された六方晶ダイヤモンドの断片には、鉄の硫化鉱物であるトロイリ鉱(トロイライト)や、鉄ニッケル合金のテーナイトといった、もっと小さな含有物が含まれている。トロイリ鉱とテーナイトはいずれも隕石などの宇宙物質に含まれる典型的な鉱物で、断片にこれらの鉱物が組み合わさって含まれていれば、元は隕石だったことを示している。これとほぼ同じ鉱物がアリゾナ州に存在する衝突クレーター、バリンジャー・クレーターでも発見されている。 ツングースカ大爆発は、人間が記録しているなかで最大の隕石衝突だ。米国の研究者たちはツングースカ大爆発の破壊力がTNT火薬にして5メガトン相当だと推定している(広島に投下された原爆の数百倍にあたる)。ツングースカ大爆発をもたらした隕石は、ある角度で大気圏に突入した時に分裂したため、完全な状態で地表に到達した破片はほとんどなかった。シベリアの泥炭中で化石化していた残片がいずれも微小な
これまで原因が不明とされてきた、105年前の「ツングースカ大爆発」。このほどウクライナ、ドイツ、米国の科学者のグループが、隕石の微小な残片を確認した。 クーリック探検隊による写真(1927年)。一方向に樹木がなぎ倒されている。画像はWikimedia Commons 1908年6月30日朝7時、シベリアのツングースカ川上空で巨大な火の玉が爆発し、周辺に広がる無人の森を約2,150平方キロメートルにわたって破壊した。 このツングースカ大爆発では、火の玉が空を横切った際に生じた熱風がすべての物を焼き払い、続いて衝撃波が発生した。この衝撃波によって木々からは葉や枝がもぎ取られ、大きな森が平らになった。葉や枝をもぎ取られて電柱のような姿になった木々が、どれも衝突場所とは反対の方向を向いて立っている写真から、衝撃の強さと影響範囲がわかる。 現場からは隕石の痕跡が見つからなかったため、多くの科学者は彗
生き馬の目を抜く外資系証券会社を渡り歩いた校長の見切りの早さに、児童は泣いた。大阪市教委の公募で採用された市立小学校の38歳の民間人校長が6月、着任から3カ月足らずで退職した。記者会見では謝罪の言葉はなく、「体験を生かせる学校ではなかった」「給料が校長の中で最低」と不満をぶちまけた。時折笑みを浮かべ、饒舌(じょうぜつ)に「不満」を語ってみせた38歳に「なんだアイツは」との批判も起きた。橋下徹市長が旗を振り、市や学校の幹部ポストで公募制度が導入されたが、“途中退場”は区長に続き2人目。専門家からは採用の難しさを指摘する声も上がり、同制度への風当たりは厳しくなっている。「『さよなら』する」 25日午後3時すぎ、大阪市住之江区にある市立南港緑小学校の体育館では同日付で退職した前校長の千葉貴樹氏(38)が臨時の全校集会を開き、児童にこう告げた。 「先生の個人的な事情で、みんなと『さよなら』しないと
国際人育成の名の下に英語教育を重視する傾向が強まる中、朝読書や「論語」の音読を導入するなど、国語力の強化に取り組む学校が注目を集めている。背景には、生徒の読解力や表現力、論理的思考力の低下に対する危機感がある。国語には日本の歴史、文化、伝統を知り、日本人の豊かな情緒を培う側面もあり、専門家は「国語力の強化こそが真の国際人の育成につながる」と指摘、英語偏重の流れに警鐘を鳴らす。3年間で100冊 「じゃあ、本を出して」 5月初旬。堺市南区の私立東大谷高校泉ケ丘キャンパスで、始業のチャイムと同時に担任教諭が切り出した。生徒たちは一斉にかばんから本を取り出し、一心に読み始めた。 ほぼ毎日行われている「朝の5分間読書」。文章に親しみ読解力を伸ばすのが狙いで、3年間で100冊読破が目標だ。本はライトノベルから科学の専門書までさまざまで、教育企画部長の並河宏教諭は「生徒が興味の持てる本であれば何でもいい
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