生まれたばかりの星は非常に活発であり、急速に移動する電離気体のジェットを放出することがある Credit: ESA/Hubble & NASA, B. Nisini <ハッブル宇宙望遠鏡の「広視野カメラ3(WFC3)」の観測データをもとに、オリオン座方向で輝くハービック・ハロー天体の画像が公開された> 欧州宇宙機関(ESA)は、2021年8月30日、ハッブル宇宙望遠鏡の「広視野カメラ3(WFC3)」の観測データをもとに、地球から約1400光年離れたオリオン座方向で青い剣のように輝く画像を公開した。 特殊な条件下で形成される珍しい天体現象 この「青い剣」の正体は、生まれたばかりの恒星「IRAS 05491+0247」の両極から宇宙へと噴出する電離気体のジェットからなるハービック・ハロー天体(HH天体)「HH111」だ。 ハービック・ハロー天体は、特殊な条件下で形成される比較的珍しい天体現象と