岐阜県瑞浪(みずなみ)市の土岐川で5日、約1800万年前の地層から哺乳類とみられる骨の化石が発見された。頭部を除く全体が良好な状態で残っており、市化石博物館の安藤佑介学芸員は「脊椎動物化石の大変貴重な資料だ」と話している。 見つかったのは、背骨や腰骨、大腿(だいたい)骨など。頭骨を除く全長は1.8メートル。均等な間隔で並んだ肋骨(ろっこつ)、前肢とみられる部位も残っていた。安藤学芸員によると、この地が浅い海だったことを示す地層で見つかったことや、足の骨があることから、市内で1898年に頭骨が発見された4本足の海生の絶滅哺乳類「デスモスチルス」の仲間と推測され、「頭部も地中に埋まっている可能性が高い」としている。