朝の出勤前の時間帯を活用する「朝活(あさかつ)」が多様化している。 従来は資格取得など自己啓発が主流だったが、趣味やレジャー、運動にと様々な活動を楽しむ傾向が目立ってきている。景気が上向いてきたことで残業が増え、夜よりも確実に時間が取れる朝を使わざるをえないという、今どきのビジネスマン事情も背景にある。 3日午前7時過ぎ、東京・丸の内のオフィスビルに、通勤カバンを携えた男女約40人が集まってきた。「焚(た)き火マエストロクラス」と題した講座の受講者たちだ。4月から火のおこし方や林業問題、バイオマスなどを野外実習も交えて学んできた。この日は、2か月間の成果を約1時間、発表し合った。 都内の会社員、島田拓弥さんは「趣味のアウトドアに朝から触れることができ、気持ちにゆとりを持って仕事に臨める」と満足そうな表情を浮かべた。 この講座は、丸の内地区の企業などでつくる団体が主催する「丸の内朝大学」の春