安倍晋三氏の「国葬」に反対します~功罪を検証する機会まで葬るな 国葬は「民主主義を守り抜く」ことにつながらない 田中駿介 東京大学大学院総合文化研究科 国際社会科学専攻 安倍晋三氏が殺された。もちろん、殺されていい命など存在しない。政治を変革するためなのか、個人的な恨みを晴らすためなのかはともかく、その手段として殺人行為が用いられる社会を筆者は決して望まない。 岸田文雄首相は、7月14日の記者会見において、安倍氏の「国葬」を行う方針を示した。会見において岸田首相は、「憲政史上最長の8年8カ月にわたり、卓越したリーダーシップと実行力をもって、厳しい内外情勢に直面する我が国のために、内閣総理大臣の重責を担った」安倍氏の国葬を営むことを通じて、「わが国は暴力に屈せず、民主主義を断固として守り抜く決意を示す」と強調した。 しかし、安倍氏の「国葬」を行うことの一体どこが民主主義に資するのだろうか。甚
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