『殺人の追憶』、『グエムル -漢江の怪物-』、『母なる証明』、『オクジャ/okja』とジャンルを限定しないフィルモグラフィーで、世界の映画ファンを虜にしているポン・ジュノ監督。最新作『パラサイト 半地下の家族』では、第72回カンヌ国際映画祭で、最高賞にあたるパルム・ドールを韓国映画として初めて受賞し、キャリアにさらなる磨きをかけている。 全員失業中、“半地下”で暮らす貧しい一家が、高台の豪邸で暮らす裕福な一家のもとへ忍び寄る本作は、先の読めない面白さと肝を冷やすような場面が入り混じり、珠玉のエンターテインメントとなった。 2019年秋、プロモーションのために来日したポン監督と、俳優の仲野太賀が対談を実施。元来よりポン監督の手掛けた作品が「大好き」と熱いラブコールを送っていた仲野に対し、ポン監督もうれしそうに、倍の熱量で応えるやり取りが続いた。俳優ならでは、仲野ならではの視点で繰り出す確度の