「立ち席」の旅客機を、エアバス・インダストリーズ社(本社フランス・トゥールーズ)が研究中だ。厳密にいうと、駅や公園で見かける、寄りかかりながらも自分の足で立つ「簡易腰かけ」に似たシートが設置される。もちろん離着陸時用にベルトも備えられる。 これによって、シートピッチを従来のエコノミークラスの約75cmから、一気に62.5cmまで縮めることが可能という。飛行時間1−2時間の路線で、エコノミークラスの一部をこの「立ち席」にすることにより、輸送効率アップとひいては運賃の低減を実現できる。 現在のところ、このアイディアを採用したエアラインはない。だが、「原油価格が1バレル80ドルに達するのは時間の問題」といわれる今、密かに導入を検討している航空会社もあるのではないだろうか。 また、乗客にとっても狭いピッチの従来のエコノミー席よりも体の動きがとれ、緊急時の避難も素早いかとも想像できる。 いっそのこと