【台北=坂本一之】羽田空港と台北市内の松山空港との間で具体化が検討されている定期便就航に関し、来年10月の羽田第4滑走路の供用開始に合わせた路線開設などで、日本と台湾が12月に正式合意することが23日、明らかになった。 交渉筋によると、日本側からは日本航空と全日本空輸、台湾側はエバー航空と中華航空の計4社がそれぞれ1日1往復ずつ運航する方向で最終調整。当初、台湾側からは第4滑走路の供用開始前に就航するよう求める声もあったが、現在の羽田の国際線ターミナルでは利用者数の増加に対応できないため見送られた。 台湾の松山空港は台北市中心部に近く、ビジネスや観光面での利便性が向上する。羽田にとっては、韓国や中国などの路線に台湾が加わることで、東アジア路線が拡充。前原誠司国土交通相が掲げる羽田の国際拠点(ハブ)空港化構想にも沿うことになる。