前回の話の続きです。 「注意」力というのは、脳の前頭葉(前頭前野)が司っていると考えられています。 自分の周囲の無数の情報・刺激の中から、自分に必要なものや重要なものを見分け、選び取り(選択的注意)、その情報を処理して状況や自分の取るべき行動を判断する。 そして、その行動を、どのように行うか、もっとも適切な方法を決定し、段取りを立てて、実行する。(実行機能) その間も、自分の言動や結果起きている環境を常にチェックしながら調整し、必要であれば軌道修正も加える。(セルフモニタリング) こうした一連の脳の働きがうまくいっているからこそ、私たちは学習に取り組んだり、仕事をしたりできるわけですね。 それがうまくいっていないとき、つまり疲れていたり、体調が悪かったり、酔っていたり、心配事があったり、周りが騒がしかったりすると、学習にも仕事にも集中できません。 一時的なコンディションの問題ではなく、もと