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ブックマーク / science.srad.jp (19)

  • 前帯状皮質への電気刺激が困難を乗り越える意思を生み出す | スラド サイエンス

    スタンフォード大学の研究によれば、脳の前帯状皮質を弱い電流で刺激することで、困難を乗り越えるためのやる気を起すことができるのだそうだ(論文アブストラクト、 Business Insider Australiaの記事、 家/.)。 被験者となったのは2名のてんかん患者。発作の原因を調べるため、2人の脳には既に電極が埋め込まれていたとのこと。2人の前帯状皮質に弱い電流を流したところ、心拍数が上昇して首または胸部に刺激を感じ、「試練の予感と、その試練を乗り越えるための強いやる気」を感じたとのこと。前帯状皮質は、エラー検出や予測、集中力、動機付け、情動反応などに関わるとされている。 研究チームが以前行った実験では、前帯状皮質を損傷したラットがあきらめやすくなるという結果が出ている。餌にたどり着くためには障害物を乗り越えなくてはならないのだが、前帯状皮質を損傷したラットは、損傷していないラットより

  • 「子供の長時間のテレビ視聴は発達に悪影響」との調査結果、「脳トレ」で知られる川島教授らが発表 | スラド サイエンス

    東北大加齢医学研究所の川島隆太教授らが、「子供が長時間テレビを見て生活すると、脳の発達や言語能力に悪影響を及ぼす」という内容の研究結果を発表した(MSN産経ニュース)。 視聴時間を「見ない」から「4時間以上」まで7段階に分けて分析した結果、テレビを長時間見た子供の方が脳の成長が遅い傾向が出た。脳は神経細胞の接続を3歳ごろから減らすことで成長するが、その減少傾向が鈍かった。

  • 1週間のキャンプ生活で体内時計をリセット | スラド サイエンス

    夜型の生活から抜け出せない/.Jerも多いと思われるが、米コロラド大学ボルダー校の研究によれば、1週間のキャンプ生活で体内時計を日の出と日の入りに同期させることが可能だという(論文アブストラクト、 ニュースリリース、 Counsel & Healの記事、 家/.)。 研究では8人の被験者に対し、事前に通常の生活における行動やさらされる光の強さなどを1週間記録。最終日には生物学的な夜と昼を示すメラトニンの量も測定した。 この間、被験者の生物学的な夜はキャンプ後と比べて平均2時間早く始まり、生物学的な夜が終わる前に目覚めていたとのこと。 次の1週間は太陽とキャンプファイアの光のみのキャンプ生活で、懐中電灯や電子ガジェットなどは許可されなかった。キャンプ生活の間、通常よりも4倍強い光にあたった被験者の生物学的な夜は日没ごろに始まり、日の出とともに終わるようになったという。また、被験者は生物学的

    anomy
    anomy 2013/08/04
    深夜のPC・スマホで自律神経が狂って睡眠障害になった人はこの方法で治せばいい、と言う話。
  • テレビゲームで脳の衰退を防ぐ | スラド サイエンス

    米オンライン科学誌「PLOS ONE」に、「テレビゲームをすることで脳の機能の衰退を防いだり回復させたりすることが可能」という旨の論文が掲載されたらしい(AFPBBNEWS、掲載された論文)。 論文によると、健康な被験者681人を集め、4つのグループに分けて実験を行ったという。4グループのうちの1つには電子版のクロスワードパズルを、その他の3グループには車や道路標識の種類を覚え、次の画面で表示される選択肢の中からこの2つを当てるRoad Tourというテレビゲームをプレイさせた。その結果、Road Tourを続けた被験者はクロスワードパズルをした被験者に比べ、集中力の他、すばやさ、情報処理速度においても高いスコアを示し、認知能力は1.5歳から7歳近く若返っていたという。研究チームのウォリンスキー教授は「これは『使わなければ、失われてしまう』ということだ」としている

  • ゲーム好きな人の脳を調査、灰白質が大きいという傾向 | スラド サイエンス

    ベルギーのゲント大学の研究者らが、14 歳の青少年 154 名を対象に調査を行ったところ、頻繁にビデオゲームで遊んでいる人の脳は、そうでない人の脳と比べると脳の灰白質が大きいことが分かったとのこと。同調査の報告書は Traslational Psychiatry に掲載されている (Los Angeles Times の記事、家/.、doi:10.1038/tp.2011.53 より) 。 調査を行った Simone Kuhn 氏は被験者 154 名を、1 週間に少なくとも 9 時間以上ビデオゲームで遊ぶというゲーム好きのグループとそうでないグループとに分けた。ゲーム好きのグループは女子 24 名男子 52 名、そうでないグループは女子 58 名男子 20 名。その両グループに頭部 MRI 検査を行ったところ、ゲーム好きのグループの人の方が感情と行動の相互作用に影響する、腹側線条体に占め

  • 食べ物が遺伝子の発現に直接作用する | スラド サイエンス

    摂取した物由来の遺伝物質が、遺伝子の発現に直接作用することが明らかになったそうだ(nature.comに掲載された論文、 DISCOVER blogsの記事、 家/.)。 中国の南京大学の研究チームが、ヒトの血液に含まれるmicroRNA(miRNA)を調べていたところ、その一部が植物由来であることに気付いたという。最も多くみられたのはコメのmiRNAであり、被験者が事から摂取したものであることが分析の結果確認されたとのこと。 miRNAは遺伝子の発現を制御する機能を持っているとされており、コメのmiRNA「MIR168a」を細胞内に入れるとLDL受容体レベルが低下したそうだ。これはLDL受容体のアダプタータンパク質「LDLRAP1」のmRNAとMIR168aが結びつき、LDLRAP1の発現が抑制されたことによるもので、結果としてLDLコレステロール(悪玉コレステロール)値が上昇する

  • 特定の特徴を持つ親からは、自閉症の子供が生まれる可能性が高い? | スラド サイエンス

    家/.で自閉症スペクトラム障害、特にアスペルガー症候群の発生率の上昇に「人間のパートナー選びおよび結婚の仕方が関わっている」との説が取り上げられている。 TIMEの元記事によると、神経科学者のSimon Baron-Cohenは「特定の『自閉症的』特徴を持つ人々同士が出会い結婚すると、自閉症の領域に当てはまる傾向の強い子供が生まれる確率が高まる」との説を唱えているとのこと。 「システム化の傾向(システムとその仕組みに焦点を合わせる傾向)及び共感力やて他人の心を汲み取る力、また他人と関係を築く力の顕著な欠如などの傾向が組合わさった人々同士が互いを伴侶として選ぶと、特に自閉症の子供が生まれる可能性が高いのではないか」と同氏は90年代あたりから考えるようになったという。これらの傾向は自閉症患者に見られるもので、またその傾向は強くないが患者の血縁者にもみられる傾向であるという。氏はさらにこのよう

  • 「いいひと」は「稼ぎが悪い」という研究報告 | スラド サイエンス

    今月 12 日から 16 日までテキサス・サンアントニオで開催されていた Academy of Management (AOM) の大会にて、アメリカとカナダの研究チームが職場で同僚から好かれるような「いい人」「愛想のいい人」は稼ぎが少ないという研究を発表したそうだ (CNN の記事、AOM のプレスリリースより) 。 男性においては平均より 1 標準偏差分、愛想 (agreeableness) の高い人は、1 標準偏差分愛想が悪い人よりも、平均で 18.31 % ($9,772) 収入が少なかったという。一方で、女性ではこの間の収入差は 5.47 % ($ 1,822) と、やはり愛想のよくない人の方がやや収入が多いものの、その差は男性の 3 分の 1 にとどまったそうだ。男性においては愛想のよさがステレオタイプな男性の力強さという印象を削いでいるのではと示唆されている。J-CAST の

    anomy
    anomy 2011/08/22
    これはそうだろうね。「いいひと」は欲のない人であって、甲斐性なしというだけ。ガツガツ競争や長時間労働をしない人は手取りは少ないだろうってだけで。
  • ネット漬け生活で脳が「ポップコーン化」 | スラド サイエンス

    メールやチャット、ツイッターやフェイスブックなど、ネットでさまざまな作業が同時進行する「マルチタスク」の刺激に慣れた脳は、ネットよりもペースの遅い現実社会に適応できなくなる恐れがあるそうだ (CNN.com の記事、doi:10.1371/journal.pone.0020708 より) 。 マルチタスクの習慣がある人は、人間の顔写真を見せられてもその感情を見極めるのが難しく、物語を読み聞かせられても登場人物の感情を言い当てにくい傾向があることが、実験で判明したという。ワシントン大学の研究チームはこれを「ポップコーン脳」と命名。 1 日 10 時間以上ネットを利用する大学生 18 人の脳を MRI を使って調べ、利用時間が 2 時間未満のグループと比較したところ、脳の思考を司る灰白質が少なくなっていることが分かったと発表している。 何事も過ぎたるはということだろうか。

  • 注意散漫な人ほど脳みそが大きい? | スラド サイエンス

    ロンドン大学の神経科学者、金井良太博士によれば、気が散りやすい人ほど脳みそが大きい可能性があるとのこと (NewScientist の記事、家 /. 記事より) 。 金井氏率いる研究チームはまず被験者に「道路標識を見落とす頻度」や「スーパーに行っても他のものに気をとられてしまい、何を買うのか忘れてしまう頻度」を質問し、気が散りやすい人ほど高い点数を与え、点数に応じて注意散漫グループとそうでないグループに分けた。次に MRI で被験者の脳をスキャンしたところ、注意散漫グループは左側に位置する上頭頂小葉の脳漿量が通常の人より多いことが分かったそうだ。また、注意散漫な被験者の上頭頂小葉の働きを抑えることで集中力を上げることができたという。 気が散りやすい「= 大容量の脳みそ」ではあるが、「= 頭がいい」という訳ではなかったのが残念である。

    anomy
    anomy 2011/05/10
    これはADHDに関連があるのだろうか。
  • 脳への電気刺激で能力向上 ? | スラド サイエンス

    「脳を電気で刺激することで学習能力が向上する」とのこと (Nature News の記事、家 /. 記事より) 。 Nature News の記事では「9V バッテリを脳に接続すれば……?」というセンセーショナルな見出し文で始まっているが、「9V バッテリで駆動する脳刺激装置」を付けて軍事シミュレーションゲーム「DARWARS Ambush!」をプレイさせたところ、電気刺激による学習能力向上が見られたらしい。 この脳刺激装置は頭皮に電流を流すというもので、頭皮に 2 ミリアンペアの電流を流された被験者はそうでない被験者と比べ、2 倍のゲーム能力改善が見られたという。そのほか詳細は Nature News の記事をどうぞ。

  • 「無線 LAN は樹木を病気にする」という研究結果 | スラド サイエンス

    無線 LAN が人体に悪影響を与える、という話は色々と上がっているが、今度は「無線 LAN が樹木に悪影響を与える」という話が出ているそうだ (PCWorld) 。 実験では、20 のアッシュの木にさまざまな電波を当てたところ、無線 LAN 機器近くの木は葉の表皮細胞が死んでいく症状が見られたという。また、無線 LAN の電波がトウモロコシの穂の成長に悪影響を与えるという結果も見られたそうだ。

  • 「集中力や精神力に限界はない」と信じることでパフォーマンスは向上する? | スラド サイエンス

    精神力 (誘惑を断ち切りタスクに集中し続ける能力) は、作業による肉体的疲労で減衰していくものではなく、精神力というものの捉え方によって左右されるという実験結果が明らかになったそうだ (ライフハッカーの記事、ScienceDaily の記事より) 。 スタンフォード大学の心理学者チームによる実験によれば、「精神力や集中力には限界がある」と教えられた学生は、そうでない学生と比べて「集中力を要するタスク」のパフォーマンスが悪いという結果が得られたそうだ。そのほか「精神力に限界がある」と信じている学生は誘惑に負けやすく、たとえばジャンクフードをより多くべてしまう傾向なども見られたという。 研究を行った Carol Dweck 教授によると「集中力は有限だという説は興味深いが、それは予期せぬ結果を生む。学習面で問題を抱えている学生は、集中力が限られていると言い、頻繁に休憩を取る。しかし、集中力や

  • セックスは脳細胞の成長を促進する ? | スラド サイエンス

    セックスは脳細胞の成長を促進すると考えられるそうだ (LiveScience の記事、家 /. 記事より) 。 米プリンストン大学は、成体の雄のラットと繁殖状態にある雌のラットとをペアリングしたとのこと。片方のグループは毎日 1 回お互いを会わせ、もう片方のグループは 2 週間に 1 回しか会わせなかったという。その結果、どちらのグループも交尾未経験なラットと比較して脳細胞の成長やニューロンの増加が認められたとのこと。ただし、2 週間に 1 度しか雌に会えなかったラットはストレスホルモンの上昇も確認された。毎日雌のラットと一緒にされていたグループのストレスホルモンは変化しなかったという。 過去に行われた研究では、不快でストレスの大きい出来事が脳細胞の成長を妨げることが分かっていたが、今回の研究は快感を得る経験によってこれを覆すことが出来るのではないかと示唆しているとのことだ。

  • 鉄道係員への暴力の増加はPCの所為? | スラド サイエンス

    最近、鉄道係員に対する暴力行為が年々増加しているそうなのですが、その原因は PC の普及のせいらしいです (MSN 産経ニュースの記事より) 。 駅員への暴行の一つの要因としてセロトニン欠乏が考えられるそうで、セロトニンは運動や太陽光を浴びることで分泌が促進されるが、東邦大学医学部の有田秀穂教授は、IT 革命やネットカフェなどの広範な普及により人々が運動不足と昼夜逆転生活になった結果セロトニン欠乏に陥っていると考えているようだ。 /.Jer は PC を使う人が多いと思いますが、PC の長時間利用の所為で切れやすくなっていると感じますか ?

  • 自閉症を尿検査で診断 | スラド サイエンス

    >自閉症の人は消化器官の細菌構造が他とは異なるそうで、このため消化器系の疾患を患うことが多いという。 「消化器官の細菌構造」っつーか……要は「腸内細菌の構成」です。腸内細菌叢とか腸内フローラとか言われるもののこと。10年くらい前に「自閉症の原因は、腸内細菌にある」と述べた論文(pubmed [nih.gov])が出てまして、確か、Nature Newsも取り上げたことがあったと記憶してます。 この仮説の根拠としては、自閉症の小児とそうでない(正常な)小児では、腸内細菌叢を構成する細菌に違いが見られた、というもの。一般的に小児のうちは、いわゆるビフィズス菌の仲間(Bifidobacterium属)が優勢であることが多いのですが、自閉症の場合はクロストリジウム属の比率が高くなっていた、と。 だったら乳酸菌でも与えて「腸内環境を改善」してやれば自閉症が治るかも、ということで注目されたわけですが、

  • 最近の学生は「共感力」が劣っている? | スラド サイエンス

    最近の学生は昔と比べて「共感力」が約 40 % 減少しているそうだ (MSNBC の記事、Psychology Today の記事、家 /. 記事より) 。 1979 〜 2009 年にかけて 14,000 人の米学生を対象に行われた 72 の調査研究を基にしたレポートによると、特に 2000 年より後に入学した学生において「共感力」の減少が顕著であるという。研究に使われた調査方法の一つでは「より親切で良い人」であるかのように回答するのは非常に簡単であったが、現代の学生らにはそのように見せようとする傾向もなく、低い共感力を示しているという。 これにはいくつかの要因が関わっていると考えられるとのこと。例えば子供時代に構造化されていない状況で自由に遊ぶことが少なく、人とつながり、思いやり合う力が充分に培われないまま育ったという点。また、自尊心を向上させようという現代の風潮が「人に頼らずとも自

  • 「脳トレ」は実際には効果はない? | スラド サイエンス

    コレは信用できるソースだと思う。 ただし、現時点で確認されている脳の機能から、「脳トレ」に「効果なし」とはまだ言いきれないと思う。 例えば、ヨーロッパのある修道院では脳を休ませることが罪悪とされているので、修道女同士で 討論したり、クイズを出し合ったり、思っていることを書き付けることが推奨されているそうだが、 彼女らを統計的に分析した結果、認知症の発症率が低く、寿命も長かったそうだ。 生活が一般人とは異なる部分を加味しなくてはいけないにしろ、示唆に富んだデータだと思う。 たとえば、この修道女達の能力は論文でものさしにした脳の能力も伸ばしていると思うが、 おそらくものさしにしたパラメータ以外の能力の向上が大きいのではないかと思う。 また、脳トレに打ち込んでいる時は、脳の神経が機能するために電気が流れているため、 それが、脳の能力を向上させないとは考えにくいのではないだろうか。 ただ、現在はf

    anomy
    anomy 2010/04/23
    viking先生の解説文のリンクをコメントした。
  • 「心の痛み」は本当に痛い ? | スラド サイエンス

    ストーリー by reo 2009年08月24日 11時30分 ゲーム脳派曰く、ゲームをすると OPRM1 が云々 部門より 家 /. の記事 "A Broken Heart Really Does Hurt, Scientists Claim"より。 カリフォルニア大学ロサンゼルス校の心理学者チームによると、人体には心理的な痛みの感覚を肉体的な痛覚とつなげる遺伝子が存在するらしい(Telegraph.co.ukの記事、doi: 10.1073/pnas.0812612106)。 この遺伝子 (OPRM1) は、人体が生成するうち最も強力な鎮痛物質である μオピオイドの受容体の感度を司るもの。変異により、肉体的な痛みに敏感な人とそうでない人がいることが知られている。今回の研究では、こうした肉体的な痛みに敏感なタイプの遺伝子を持つグループは、通常のグループより恋人との別れや社会的な疎外とい

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