◆大多数の国民が制度導入を知らず メートル法を基準とする法定計量単位を規定した「計量に関する法律」は、過去46年間、十分に機能してこなかった。これまでに2、3回、義務化に向けた大々的な動きがあったが、伝統的な計量単位を使い慣れた国民の慣習を変えることはできなかった。 このため産業資源部は、2010年までに不動産業界で広く用いられる「坪」や、貴金属の取引で使われる「匁」だけでも使用をやめさせようと、強制的な取り締まりに乗り出したのだ。政府は混乱を収拾するため、昨年10月からラジオのCMや、業界関係者を対象にした教育、案内ステッカーの配布などを行ってきた。 ところが、多くの国民は法定計量単位が義務化されたことを知らずにいる。全国のデパートや一般の貴金属専門店では、店員らが「グラム」単位で説明すると、客はそれを伝統的な計量単位に換算して説明するよう求めている。新世界百貨店の関係者は「社員教