金融業は厳しい規制産業であり、証券システムの開発には膨大な法令やルールへの対応が求められる。そのため、既存のベンダーパッケージを導入するのが一般的な方法とされてきた。しかし「Developers Summit 2026」において、ブルーモ証券株式会社の取締役CTOである小林悟史氏は、制約条件を正しく見極めれば、モダンな技術を用いたゼロからの内製開発は十分に可能であることを示した。本稿では、同社がRuby on RailsとGoという2つの言語を組み合わせ、スピードと整合性を両立させたアーキテクチャの全体像と、トラフィック急増やシステム間の連携に立ち向かった事例を紹介する。 厳しい制約条件の下で、既存パッケージに頼らないUI/UXを追求 証券会社を創業して金融サービスを立ち上げるには、金融商品取引法や個人情報保護法、犯罪収益移転防止法など、数多くの法律や業界団体のルールに従わなければならない

