先日、ものすごく久々にアニメ「クレヨンしんちゃん」のリアルタイム放送を観た。1990年に「漫画アクション」で連載が始まったこの作品。 アニメは1992年から今日にいたるまで放送されている。 31歳の僕が子どもの頃から続いている作品なんだけど、作品世界の中では時間の流れはほとんど意識されていない。しんのすけは昔から幼稚園児だし、登場人物はほとんど歳をとっていない。せいぜい妹が増えたぐらいだろう。 そうしている内に最近では少々時代錯誤な描写も目立つようになっている。今回はこれについて書いていきたい。 (文:松本ミゾレ) ■当時は冴えない中年男性として描かれていたが、今の感覚では勝ち組 先日、Twitterでこのようなツイートが発信され、多くの関心を集めた。 「どうしたのコナン君?」 「あの男、冴えないという評判なのに35歳で霞ヶ関の商社で係長、郊外のベッドタウンに二階建て庭付きの自宅を新築して
いま99円セール中の手塚治虫は『時計仕掛けのりんご』『奇子1』『MW1』。 まず一冊って人には、短篇集『時計仕掛けのりんご』。 『プレイコミック』『週刊ポスト』『漫画サンデー』『ヤングコミック』に掲載された8編が収録されている。 大人向けの雑誌掲載だけあって、ハードな政治ネタ、お色気あり。 実は手塚治虫はけっこうヤバい。読み応えがある。 自衛隊をはっきり軍隊と言い切る首相の暗殺計画 収録作で一番の問題作は「悪魔の開幕」。 “丹波首相は 自衛隊をはっきり軍隊といいきり……国民のすべての反対をおしきって憲法を改正してしまった” 安倍晋三首相が自衛隊を「我が軍」と言い官房長官がそれを肯定するニュースを思えば、今の日本か、これは! というような予言的作品で、しかも、描かれるのは首相暗殺計画だ。 都立劇場でバレエ鑑賞するシャンデリアを使った首相暗殺の派手な演出、捻りの効いた展開、ラスト1ページの衝撃
「ベイ・ヘム(ベイ+破壊行為(Mayhem))」という単語があるくらい派手にぶっ壊す映像で有名な監督。今回もニューヨーク摩天楼で、雪山で、最後の最後には「お前それ壊さなくていいだろ」ってものまでぶっ壊します。 歴代でもっともフォトリアルな、カメ度高い今作。女性レポーターのエイプリルと共に、シュレッダー率いるフット軍団の野望を阻止する……というお馴染みのストーリー。 ものすごいスピードでまくしたてるセリフ。バットマンのマネなどのパロディ。 かっこいいというよりヤンチャなアクション。 明るいタートルズのイメージは、今までの通り。ところがよく見ると、アニメのタートルズと世界観が全く違う。 今作の亀たちが生まれるまでの「タートルズ」の歴史を追ってみます。 ●パロディマンガだったタートルズ タートルズは1984年、ミラージュ・スタジオ出版のアメコミから誕生しました。 ケヴィン・イーストマンとピーター
●冬がやってきたエヴァ世界、ヒロイン論争に決着か ついに!とうとう!完結編の14巻が発売された貞本義行氏の漫画版『新世紀エヴァンゲリオン』(以下、貞本版)。「貞本義行氏の」と冠しなきゃいけないほどバリエーションが多いコミック版エヴァですが、本家本元のアニメ版でキャラクターデザインをされたご本人が執筆されていたという点で別格。 そして『コミックエース』での連載スタートから足かけ18年(昨年完結)、コミックにまとまるまでに19年もかかった超・長期展開という点でも破格でしょう。 すでに何十万回もネットで叫ばれてますが、改めて言わせて下さい。エヴァの世界に冬が来た! TVアニメ版や旧劇場版、新劇場版を通じて、セカンドインパクトにより地軸がズレて常夏になってしまったことはどの作品でも共通してました。いつでも半袖の夏服だったシンジくんが、表紙で雪景色にダッフルコートへの衣替えをしたのです。 「リセット
関東圏で8月18日「EVANGELION:DEATH(TRUE)2(注・二乗)」、25日に「THE END OF EVANGELION 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」が「映画天国」で放映されます。 映画天国 上映されたのが1997年ですから、実に17年の年を経てようやくということになります。 実は地上波でこれらの映画(以下・旧劇場版)が放映されるのは初。 物議をかもしまくった作品が、機を熟して地上波初放送、という感じでしょうか。むしろ17年もたっていると、生まれる前という人も多いかもしれません。そんなに経ったんだね。 8月22日からは三週連続で「序」「破」「Q」と「ヱヴァンゲリヲン」(以下・新劇場版)が金曜ロードSHOW!で放映されます。 さて、今回放映される「DEATH(TRUE)2」はちょっと特殊な作品です。 当時の様子とあわせて簡単に説明してみます。 ●完全
「おはようございます、プロデューサーさん!」 共に働くアイドル達が声をかけてくる。 「アイドルマスター ワンフォーオール」が発売されました。 双海亜美大好きP(プロデューサー)のぼくが一番感動したのが、この朝の挨拶のシーンでした。 ぼくはこれだけで満点つけます。 Twitterなどの反応を見ていると、本作への反応が面白い。 アイマスファンの多くが大絶賛。 ベタ褒めです。 一方批判意見は、これでもかと厳しい。0点かマイナスってくらい。 なぜここまで両極端に評価されるの? ヒントになるのは以下の二点。 ・徹底して親切 とにかく操作しやすい。ほとんどストレスを感じません。 またシビアな仕事の問題や、コミュニケーションのギスギス感は皆無。 あんまりにも世界観が優しすぎて、まるで小骨を全部とりのぞいた焼き魚を食べているかのごとき感覚を受けます。 ユーザーインターフェースは、あらゆる意見を全部取り入れ
映画『風立ちぬ』は、観賞しましたか? すでに映画を観た人の感想は、まさに賛否両論。恋愛映画として観ても、「一途な恋に感動した」人もいるかと思えば「主人公の冷たい性格がいや!」という人もいたりと、同じ映画を観たとは思えない意見の分かれかたです。 宮崎駿監督も大好きだという、飛行機やメカに注目している人でも「飛行機の描写に感動!」派と、「戦争の描写も避けて卑怯!」派と意見は真っ二つ。友達や知り合いの感想を聞いて「ホントに同じ映画みたの?」とまったく共感できないこともありそうです。 そもそも、この映画『風立ちぬ』自体、堀越二郎の人生と堀辰雄の小説をあわせた不思議な作りの映画で、映画冒頭から夢のシーン。現実と夢の光景を行ったり来たりしながらとくに説明もないという一見難解なもの。しかし、お話としては非常にシンプルなラブストーリー仕立てになっていてこれまた不思議です。鑑賞したものの、「で、結局どう感じ
明日、3.16に公開の「映画プリキュアオールスターズNewStage2こころのともだち」。2月にスタートした新シリーズ「ドキドキ!プリキュア」の4人を加え、なんと総勢32人のプリキュアが大集合。 2004年の「ふたりはプリキュア」から今年で10年めに突入したプリキュアシリーズの劇場版最新作にはどんな思いが込められているのか。去年に引き続き梅澤淳稔プロデューサーにじっくり聞いた。 こっち向けるのはマリンしかいない ───今回の映画のポスターはプリキュアが全員横向いてるんですね。 梅澤 今までの「映画プリキュアオールスターズ」のポスターはみんな正面だったんですが、あまりにも人数が多くなって。 ───2008年の「オールスターズDX 1」では17人、5年目になって「オールスターズNewStage2こころのともだち」ではなんと32人……約2倍に増えたんですね。 梅澤 そうそう、だから全員が正面
最近、本屋さんでブックカバーを希望しない人が増えてきているそうだ。 読書の秋が過ぎた今、実際どうなのか本屋さんに聞いてみた。 「本不況、本が売れないというのももちろんありますが、今は本を買っても“そのままで”と言う人が増えてますね」 と、全国チェーン展開している本屋さんは口を揃える。 「駅の近くにある本屋ではブックカバー率が高いそうです。電車の中で読むためでしょうね。ただしそれも以前に比べると減ってきています」 昔は本を汚したくない、本を傷つけないためなど、本を守るためにブックカバーをつける人が多かったそう。 しかし現代は本は貯蔵するよりも読み捨て、すぐに売るという声が多い。そこでブックカバーなど面倒なものはつけず、購入していく人が増えたのではないかと書店員さんは言う。 それに最近はネット通販で本を買う人が多いせいもあるだろう。ブックカバー無しで送られてくるため、そのまま持ち歩く人が増えて
「NO MORE 映画泥棒」のCMをご存知だろうか。映画館に通っている人には説明するまでもないかもしれないが、これは本編上映前に流れるCMで、「ビデオカメラ頭のパントマイマーが登場するCM」と聞けばピンとくるかもしれない。 個人的にはこのCMを「あ、そろそろ本編が始まるんだな」という目安にしている。 ある意味映画本編より印象に残るこのCMのことがずっと前から気になっていたので、外国映画輸入配給協会に話を伺った。 けっこう前から流れているイメージがあるのだが、まずはあらためて上映開始時期から聞いてみると、 「『NO MORE 映画泥棒』のCMは2007年8月の『映画盗撮防止法』施行にあわせ上映を開始しました。それまでは映画館で撮影したものを私的に鑑賞することができましたが、法律の施行後は映画館での撮影が全面的に禁止となりました。その法律を周知するため、映画関連の団体が協力して設立した『映画館
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