眠りたくても眠れない。眠れないまま朝を迎えることが怖い。そうした不眠症の悩みを抱えた高校生男女2人が出会い、居場所を見つけていく様子を描いた漫画『君は放課後インソムニア』が実写映画化された。 石川県七尾市を舞台に、不眠症に悩む女子高生・曲伊咲を森七菜、同じく不眠症の高校生・中見丸太(がんた)を奥平大兼がそれぞれ演じる。役と年齢的に近い森と奥平は、本作をどのように解釈して役作りに臨んだのか。原作に対しての想いから、“誰にも言えない悩み”について、それぞれの等身大の思いまでを聞いた。 奥平大兼「(森七菜は)モチベーションをくれる大事な存在」 森七菜 ーーそれぞれ演じられた伊咲と丸太のキャラクター像に共通点はありますか? 森七菜(以下、森):実はあまりないんです。演じながら「伊咲ほど“強い子”っているのかな?」と、ずっと考えていたくらいです。私にはきっとできないことばかり成し遂げる子だから、パワ