――本書のタイトルがTwitterの自己紹介文とまったく同じ、というのが面白いなと思いました。 伊藤沙莉(以下、伊藤):これは、すぐに決まりました。もともとタイトルについては全然考えていなかったんですけど、編集者さんから「どうですか?」と提案していただいて。このタイトルが書かれたイメージ見本を見たときに、たしかに“伊藤沙莉の本”として、一番簡潔でわかりやすいなと思ったんです。実際、名前も「さり」って呼ばれること多いので、いろんな面でちょうどいいと思って、しっくりきました。 ――エッセイを書くことになったときのお気持ちは? 伊藤:本当に突然、「本を書いてみませんか」というお話をいただいて、とにかく驚きました。しかも、「私が本を書いたら面白そう」と思ってくださったから、声をかけていただけたわけで。シンプルに嬉しいのと、私に書けるかな、みたいな葛藤でしたね。いや、葛藤まではいかないかな。 ――ち