奈良市の世界遺産、平城宮跡を横切る近鉄奈良線について、奈良県と奈良市、そして近鉄の3者は、事業費の一部を近鉄側が負担し、遺跡の外へ移設することで正式に合意しました。 これは、荒井知事が記者会見して明らかにしました。 大阪と奈良を結ぶ近鉄奈良線は、現在、国営公園となっている奈良市の世界遺産、平城宮跡を横切っていて、県と奈良市、そして近鉄は、去年7月、景観の保全と周辺の踏切での渋滞緩和のため、線路を遺跡の外に移設する方向で合意し、費用負担などについて協議してきました。 その結果、▼平城宮跡の西側にある大和西大寺駅周辺の区間は、近鉄が事業費のおよそ7%を負担して線路を高架にすることになりました。 また、▼その東側から平城宮跡の南にある「大宮通り」の付近までの区間は、県と奈良市がすべての事業費を負担して一部を高架にします。 ▼大宮通りに沿って近鉄奈良駅まで結ぶ区間は、一部を地下にする予定で、負担割