12日、第34期竜王戦挑戦者決定三番勝負第1局が行われ、藤井聡太二冠(19)が永瀬拓矢王座(28)に勝利し、竜王初挑戦まであと1勝とした。 振り駒で先手番を得た永瀬王座が振り飛車を採用し、相穴熊の長期戦に進んだ。 終局は23時36分。長いねじり合いを制したのは藤井二冠だった。 振り飛車ブーム到来? 永瀬王座が振り飛車を採用したのは昨年の11月以来で、昨年10月には藤井二冠に用いて勝利も飾っている。 元々振り飛車党でもあり、時折見せる裏芸ではある。 ただ、主導権の取りやすい先手番で振り飛車を採用したのは約4年ぶりとなる。先手番での振り飛車採用に驚きがあった。 筆者もリアルタイムでその驚きを表している。 なぜこの大一番に永瀬王座は先手番で振り飛車を採用したのか。 番勝負の途中であり、局後のインタビューでもその胸の内が明かされることはなかった。 ここからは筆者なりの考察を述べていきたい。 なおこ
24日、第68期王座戦五番勝負第3局が行われ、永瀬拓矢王座(28)が久保利明九段(45)に勝って通算2勝1敗とし、初防衛まであと1勝とした。 久保九段の三間飛車に永瀬王座は居飛車穴熊で対抗。 久保九段は最近流行の「トーチカ囲い」に組んで難解な中盤戦となったが、最後は穴熊の深さが生きて永瀬王座が制勝した。 トーチカ囲い 「トーチカ囲い」とは、守備側の桂を跳ねてその位置に玉をおさめ、まわりを金銀で固めた囲いをいう。 久保九段はこの王座戦五番勝負において第1局に続いて本局も採用した。 振り飛車といえば「美濃囲い」が定番だったが、「トーチカ囲い」はより堅さと攻撃力を求めた囲いである。 元々居飛車側が用いていた囲いを応用したものでもある。 第68期王座戦五番勝負第3局▲永瀬拓矢王座ー△久保利明九段 42手目△8一玉まで 42手目、久保九段が△8一玉と引いたところ。これで「トーチカ囲い」はほぼ完成とな
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