「大地が弾んでミスターシービーだ!」アナウンサーの口から思わず「語り継がれる名言」が飛び出した…《伝説の三冠馬・ミスターシービー》の忘れえない魅力と最後のレース 破天荒、天衣無縫、ターフの演出家。これほど個性的な馬はミスターシービーをおいて他にない。大地を弾ませる走りで観客を沸かせた伝説の三冠馬を振り返る。 前編『「愛らしい容貌でありながら、型破りなレース展開を見せる」「ものすごい競馬をしました!」《天衣無縫・伝説の追い込み馬》ミスターシービー』から続く。 ミスターシービー/'80年生まれの競走馬。'80年代を代表するアイドルホースでシンザン以来19年ぶりとなる三冠を達成した。父は'76年の皐月賞と有馬記念を制し、「天馬」と称されたトウショウボーイ。生涯戦績は15戦8勝 松山康久(まつやま・やすひさ)/'43年、東京都生まれ。調教師。父は騎手で調教師の松山吉三郎。ミスターシービーやウィナー