「護られなかった者たちへ」 2021年10月4日(月)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後4時5分より鑑賞(スクリーン7/E-9) ~連続猟奇殺人の背後にある震災の不条理さと人とのつながり ピンク映画出身で、超メジャーからインディーズ作品まで幅広く手掛けてきた瀬々敬久監督。「64-ロクヨン-」「糸」「8年越しの花嫁 奇跡の実話」などを代表作に挙げている紹介文が多いが、個人的には「ヘヴンズ ストーリー」や「菊とギロチン」などのインディーズ作品により惹かれるものがある。 その瀬々監督が、中山七里の同名ミステリー小説を映画化したのが「護られなかった者たちへ」だ。松竹、アミューズ、木下グループ等が製作に参加したガチガチのメジャー作品である。 東日本大震災を背景にした猟奇監禁殺人事件をめぐるミステリーだ。東日本大震災から9年後の仙台で、福祉関係職員が全身を縛られたまま放置され餓死させられるという