避難施設になる大型遊具=山口県防府市の新築地町防災公園で2020年8月14日午前10時41分、林大樹撮影 山口県防府市の三田尻中関港で、災害発生時に大型遊具が避難施設になる新たな防災公園が完成した。全国的に珍しい取り組みで、平時は観光スポットとして活用する。 一帯は周囲の地形などから地震や津波、高潮に比較的強く、県が防災エリアとして指定し、支援物資などの海上輸送拠点に位置付けている。近くに道の駅があるため、普段は家族連れに遊具で楽しんでもらおうと市が計画した。約1億円で県有地に整備し、新築地町防災公園と名付けた。 メインになるのは、地元の代表的な魚メバルをイメージした高さ11メートルの大型遊具だ。下半分にテントを張り巡らすことで雨風をしのげ、約100平方メートルの広さを確保して避難シェルターの機能を持たせた。また幼児などが乗って遊ぶ遊具は、手押し車にもなるよう設計し、太陽光で蓄電する照明灯