人とモノの集約を不可能にし経済の効率と成長を奪う新型コロナウイルスは、世界のあり様を一変させました。「ポスト・コロナ」ならぬ「withコロナ」時代には、経済も社会生活も、新しい価値を見いだすことが求められています。私たちがこれから迎える「新たなる日常」を生きるヒントを各界のパイオニアたちに聞く「ニューノーマル白書」。初回は、コミュニティーデザイナーの山崎亮さんに、これからの地域づくりの道筋を示してもらいます。 地域づくりの方法論を新たにつくり直す コロナ禍が広がるまでの日本の最大の課題は、「人口減少」「少子高齢化」「地域の疲弊」だった。人類が初めて経験する急激な人口減少が続く中で、疲弊した地方をいかに活性化するか。「地方創生」の旗印の下、全国各地で市民が主体となる総合計画づくり、地域ブランディング、市民と地元企業と行政が三位一体で地域に新しい価値を共創するプロジェクトなど、様々な取り組みが