「色鉛筆で描いた精巧な絵画」という触れ込みで評判を呼んでいる美祢市の色鉛筆画家(64)の白馬を題材にした作品に、複写疑惑が出ている。作品を10万円で購入した下関市の男性が、写真集の中に同じ構図の写真を見つけた。画家の作品を見た印刷業者は「印刷物をスキャンしてプリントアウトしたものに間違いない」と話している。画家は「写真家に無断だったことは認めるが、全部自分で描いた」と模写を主張している。【佐野格】 画家は「色鉛筆で塗っては電動消しゴムで消す」作業を繰り返して写真のような微細な風景を描いた絵が数年前から評判になり、毎日新聞はじめ新聞、テレビで紹介された。 下関市の男性は昨年11月、山口市の個展で画家の別の作品を見て気に入り、画家に「馬が好きなので馬を描いてほしい」と注文。作品は約1週間後に届いたが、自宅にあった写真集「白の時間 名馬オグリキャップ 引退後二十年の日々」(学研教育出版)の1カッ