トランプ政権は、北朝鮮の核弾頭搭載長距離弾道ミサイル(ICBM)開発を阻止するためには軍事力の行使も辞さない旨を繰り返し公言している。 たしかにアメリカは、北朝鮮がアメリカ領域(ハワイ州、アラスカ州)を核攻撃可能なICBMを手にすることだけは何としてでも阻止する覚悟は固い。そして「アメリカに対する核攻撃の芽を未然に刈り取る」ことを口実にして北朝鮮に対する軍事攻撃―すなわち「予防戦争」―を実施した場合、アメリカ国民の支持を得ることは間違いない(もちろん、反対する人々は少なくはないが)。 米領域への軍事攻撃は絶対に許さない 自国領域内に対する外敵の軍事攻撃を被った経験が極めて少ないアメリカでは、伝統的に「アメリカ領域に対する敵の軍事攻撃は何としてでも阻止する」という国防の大原則が尊重されている。 そのため、1941年当時はアメリカの準州であったとはいえ、真珠湾攻撃はアメリカ国民の多くを戦争に駆
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