引っ越し荷物はスーツケースひとつ 今になって思えば、私が名古屋でモノを減らす暮らしを実践したのは、生き方を見直したかったからだ。始まりは2012年4月。東京から名古屋に異動になり、家族と離れた。当時の上司からは「2年が目安」と言われたものの、声がかからないまま3年が経過。「自分の人生なのに住む場所すら自分で決められない」と感じた。 会社に身を任せず、自分の人生を自分で決めたい――。そんな思いで15年8月末から思い切って会社を休み、パリへ留学した。無給になるため、家族3人で1年間1DKのアパルトマンに住み、節約に励んだ。 翌16年9月、私は休職前に在籍していた名古屋本社に復帰した。単身赴任に戻ったわけだが、休む前とは違って家具付きのアパートを選んだ。東京の自宅から中華鍋やカセットコンロ、毛布を運び、ほとんど何も買い足さなかった。今回の取材で当時の持ち物を再現したら、モノが少なすぎて同僚から変
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