「幅広い世代、多様な人たちが教室に集まって一つのことを考えることで、化学反応が起きる」=新潟県佐渡市の学校蔵 特別授業の進行をする尾畑留美子(中央)と夫で社長の平島健=新潟県佐渡市の学校蔵 この時期、校舎1階の仕込み室などで約1週間、杜氏から酒造りを学ぶ講座も開かれていた。スペインから参加した大学教授ホセマリア・デ・チュルティチャガ(51)は以前、北陸の酒蔵に酒造りを学びたいと手紙を出したが、返事をもらえなかった。「ルミコは受け入れてくれた。サドは心が広い」 尾畑は、島の真野地区に126年続く老舗蔵元「尾畑酒造」の5代目。専務として、地酒「真野鶴」(まのつる)を世界15カ国・地域に輸出するまでに押し上げた。 面積は約855㎢と東京23区の1.4倍、新潟市までフェリーで2時間半かかる佐渡島は、縮みつつある。1950年に約12万6000だった人口は年1000人ペースで減り、いまや半分以下の約5
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