そのヒントは、中部ナカイ高原にある国内最大の水力発電所ナムトゥン2の「構造」にあった。 ナムトゥン2水力発電所のフロアに並ぶタービンはタイへの輸出用で、国内用は階段の奥の区画にある=写真はいずれも村山祐介撮影 体育館のような吹き抜けのフロアに大型タービン4基が並び、「ブーン」という回転音が響く。原発1基分に相当する100万キロワット(KW)の発電能力があり、2014年には国内の電力消費量の1・5倍を発電した。だが、「ここで発電された電力はすべてタイに専用の送電線で輸出されています」と担当者。国内向けは、奥の区画にある小型タービン2基(7万KW)だけという。つまり一つの発電所内に、タイ向けとラオス向けのタービンと変電所、送電線が2セットあり、別々に運用されているというわけだ。 輸入頼みのラオス電力 そんな「二重構造」の背景には、「カネ」の論理がある。 ナムトゥン2の総工費は12・5億ドル(約
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