前回は、韓国が先駆けとなって、日本でもブームを迎えつつある「英語村」とその役割について考えてみた。韓国では、小学校の英語について、1,2年の課外授業を廃止するなどの動きがある。その一方、話す力、書く力をつけるため、大学入試を変える必要も指摘されている。 【関連記事】「高得点なのに話せない」 同じ悩み抱える超学歴社会・韓国の英語教育 さて、ソウルの英語村に行った翌日、政府系の独立調査研究機関である韓国教育課程評価院(KICE)をたずねた。KICEは、教育課程の調査や評価、韓国の大学入試のための統一試験「大学修学能力試験」も運営・実施、教科書の認定なども行っている。元々は政府直轄の機関だったが、1998年に政府が出資する形でエージェンシー化されている。 ソウルから約120キロ、山林や農村しかみえない田舎道を車で走っていくと、突然、ビルやマンション群があらわれた。首都機能分散の中で、政府系機関の