ロシアでも秋は食欲の季節? ロシアは寒冷な国ですので、季節の感覚が日本とはだいぶ異なります。日本では、「実りの秋」、「食欲の秋」という言葉があるとおり、秋は農作物の収穫や、旬の食べ物などと結び付いてイメージされます。それに対しロシアでは、主食の小麦の収穫が8月の早い時期にほとんど終わってしまうこともあり、秋=豊穣の季節という意識は、日本よりは希薄かと思われます。 ただ、モスクワなどでは、9月終り頃から10月前半くらいまでが紅葉の季節で、「ザラターヤ・オーセニ(黄金の秋)」と呼ばれています。そして、ロシアでは毎年10月にモスクワで、まさに「黄金の秋」という名前の農業・食品産業展示会が開催されています。食品展示会を「黄金の秋」と銘打ち、紅葉の季節にぶつけてくるということは、ロシアにも「実りの秋」、「食欲の秋」という感覚がそれなりにあるのかもしれません。 今年もモスクワの展示会場で「黄金の秋」が
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