長妻昭厚生労働相は14日午前、原口一博総務相と総務省内で会談し、09年度補正予算に盛り込まれている「子育て応援特別手当」を停止する方針を伝えた。支給事務を担う市町村への影響が避けられないため、原口氏の理解を求めたもの。同日中に、事業費1254億円を補正予算の削減額に積み増す方針を決める。 会談後、長妻氏は記者団に「苦渋の決断をしなければならない。財源を有効に使いたいが、いろいろな方面に影響がある話なので説明に行った」と語った。原口氏が難色を示したため、同日午後に再協議したうえで、最終的に停止を決断する意向だ。 子育て応援特別手当は、3〜5歳児に3万6千円を支給するもの。経済対策の一環として補正予算に盛り込まれた。08年度第2次補正予算では第2子以降に限定していたが、09年度補正で第1子まで対象を拡大。約330万人の子どもが対象となっていた。 市町村では、すでに手当支給に向けた準備を進