オバマ陣営は、かつてないネット選挙を繰り広げたが、 その中心になったのは若者たちだった。 彼らの思想傾向はどのようなもので、 アメリカをどう変えるのか ●アメリカの若者の変化 こんどのアメリカの大統領選挙は、ひと言で言えば、若者が中心になって草の根的な支持組織を作り、有権者に働きかけ、オバマを当選させた。そして彼らアメリカの若者たちは、上の世代とは異なった考え方をし始めている。出口調査の結果などからはそんなことがわかってくる。 ピュー・リサーチセンターが11月12日に発表したレポートによれば、18歳から29歳まで投票した人のうちオバマに入れたのは66パーセント。マケインは32パーセントで、倍以上の差がついている。しかし、年齢が高くなるほど票差は縮まる。45歳から64歳は同率、65歳以上になると53パーセントがマケインに投票し、逆転している。 こうした結果になったのは、人種構成も関係している