■[雑記][本]『人間の測りまちがい』 文庫で出てたので。 購入。 科学やそれを実践する科学者も、身を置いた時代から自由ではいられなくて、時代的な影響を反映している面もあるんじゃないかと。で、その結果、よろしくない帰結が導かれたこともあるんじゃないかと。そんな観点から、特に「知能」をめぐる科学史を論述していく感じ。 人間の測りまちがい 上―差別の科学史 (1) (河出文庫 ク 8-1) 作者: スティーヴン J.グールド, 鈴木善次, 森脇靖子 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2008/06/04 メディア: 文庫 人間の測りまちがい 下―差別の科学史 (2) (河出文庫 ク 8-2) 作者: スティーヴン J.グールド, 鈴木善次, 森脇靖子 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2008/06/04 メディア: 文庫 具体的な論述部分も面白いんだけど、序文の部分で述べ
■[雑記][本]『沖縄イメージを旅する』 内容について 沖縄イメージの変遷を、「ツーリスト」の視点から記述する本。 「ツーリスト」の視点とは、ディーン・マッカネルの議論を援用して導かれたもの。 マッカネルは、刊行が近代社会と切り離せない関係にあるという。高度に細分化し、全体を見通すのが困難なほど複雑化・不透明化した近代の社会に対して、表層的に出アレ、外側から全体像を見渡し、垣間見る立場にあるのが、ツーリストなのだという。 他方でマッカネルは、ツーリストの立場に、近代人の実存を投影している。近代社会は、個人の生活や意識をはるかに越えて、発展・拡大してきた。そのなかで個人は、いま自分が生きる目の前の状況がリアルなものだという、確からしさの感覚が薄まった、不安な実存におかれていく。この近代的日常の中で多くの人びとは、「ここではないどこか」に「本当のもの(オーセンティシティ)」がある(かもしれない
■[雑記][本]『差別論』 差別に関する本(当たり前だ)。「差別する側」に注目しながら、差別が起こるメカニズムと差別をなくす方法を導くための理論を構想しようとするもの。 著者自身が述べる、著者の問題意識や本書の目的は以下のような感じ。 大雑把にいえば、さまざまな差別問題の共通性は「差別する側」にあります。人はどうして差別をするのか。あるいは特定の人々を排除したり攻撃したりおとしめたりする理由は何か。このような問題は、さまざまな差別の問題に共通のテーマとして設定することが可能だし、現に特定の差別問題に依拠しない理論が作られてきています。その代表格が、本書が批判の対象とする偏見や差別意識に関する理論です。 本書のタイトルである「差別論」という言葉は、個別の差別問題について論じるのではなく、さまざまな差別問題の共通点を扱うのだということ、そして、「差別する側」に着目して考えていこうとしているのだ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く