オウム真理教の元信者、菊地直子容疑者が17年間の逃亡の末、逮捕された。警視庁が、有力な情報の提供者に支払う懸賞金を2012年2月に1000万円へと引き上げた効果が出たのかもしれない。 逮捕に直接つながったのは警視庁への情報提供とみられるが、その前にも相当数の目撃談が警察当局に寄せられていた。懸賞金を手にするのは誰になるだろうか。 「菊地容疑者に似た女が神奈川県相模原市に住んでいる」 警視庁は菊地容疑者に「オウム真理教特別手配者」として懸賞金をかけていた。2012年2月には、それまで300万円だった「捜査別報奨金」を800万円に引き上げる。警察OBの組織が設けた「私的懸賞金」200万円を加えると1000万円に達した。 警視庁のウェブサイトを見ると、捜査特別報奨金の交付は「警察庁において決定されます」とだけ記述されており、具体的な判断基準は分からない。一方の私的懸賞金は、「応募者のうち、オウム