将来に対する漠然とした不安や、日常生活のストレス、心配事などに邪魔されて、私たちの頭の中はなかなかスッキリすることがありません。 こういったモヤモヤや憂うつを軽くする方法はないのでしょうか。 精神科医・医学博士の西多昌規さんは、モヤモヤ・憂うつについて、「憂うつは大きな反発力を生む」といい、何かに取り組む糧となるという意味では必要なものだとしています。しかし、同時にそれがあまりに強いと健康ではない、とも。 『脳がスッキリする技術』(宝島社/刊)は同氏が、憂うつを少しでもはね返し、軽減させるための考え方や工夫について解説した一冊。今回はその方法の一部を紹介します。 ■自分の欲を認識する 西多さんは、脳をスッキリさせるための近道として「自分の欲望をきちんと認識すること」を挙げています。 欲望といっても多種多様です。バブル期のように「ブランド物の服が欲しい」「高級外車に乗りたい」といったものもあ