一、前回配信の補足 「ガーシー」とは何か。→「出発点が変な人」 「佐藤進一は、主従制的支配と統治権的支配という、極めて有用な二つのモノサシを提供した」(p176)というが、ガーシーはいつどこで、佐藤進一の「二つのモノサシ」が「極めて有用」であるかを検証したのか。 それを実際に執拗に検証したのが亀田俊和氏。 検証の結果、亀田氏は佐藤進一の「二つのモノサシ」が「極めて有用」でもないことを明らかにされた。 二、「私であれば絶対に犯さない誤謬」考 p177 ------- なお、右の亀田批判に対する学問的反論はいまだなされていない。その一方で亀田は、私の亀田批判から四カ月後、二〇一九年六月に刊行された『法制史研究』六八号(奥付では二〇一八年度末の三月になっているが、実際の刊行は六月十五日である)誌上に、いかにも生兵法でヴェーバーと佐藤進一との関連を論じる論考を発表している。一応、亀田の名誉のために