9月からの不活化ポリオワクチン導入 2012年4月23日の第3回不活化ポリオ検討会で、9月1日から全国一斉に生ポリオワクチンから不活化ポリオワクチンに切り替えることが発表されました。長年、生ワクチンから不活化ワクチンへの切り替えを訴えてきた関係者は、やっと一段落した気持ちになったようでした。しかし、問題はどうやら終わってはいないようなのです。 もちろん「ボストン便り 第37回目 ポリオのアウトブレイク、危機は今」で書いたように、9月の公費による不活化を待っての接種控えも増えるでしょうから、ポリオの流行期でもある夏を乗り越えられるかという問題が危惧されています。それに加えて、今、また別な問題も湧きあがり、関係者を困らせています。それは、ワクチン価格の問題です。 不活化ワクチン、高額の不思議 9月の接種で使用される不活化ポリオワクチンは、4月に承認されたサノフィパスツール社製の「イモバックスポ