ARMは、2013年6月に新CEOを迎える予定だ。同社の業績は順調だが、残っている課題も多い。新CEOが今後直面するであろう10個の課題を挙げる。前編では、モノのインターネット分野やエクサスケールコンピュータ分野への進出について考える。 Simon Segars氏は、2013年6月に、ARMの3人目のCEO(最高経営責任者)に就任する予定だ。同氏は、ARMに22年在籍している。 Segars氏は、エンジニアとして、同社の初期のプロセッサコアの設計に携わった。その後、エンジニアリング部門や営業部門で管理職を歴任してきたが、6月以降はARMを統率することになる。 だが、Segars氏の責務は容易ではない。ここ数年の成功にも関わらず、ARMは多くの分野でイチかバチかの勝負をしている。ARMが今後、堅調な経営状態を維持できるかどうかは、サーバやスーパーコンピュータといった極めて高い性能が求められる