かつては全国で2000店舗超を展開し、すしの世界に価格破壊を起こし、すしを庶民のもとに取り戻したのが、すし持ち帰り専門店チェーン「小僧寿し」である。 2016年5月に同業者である「茶月」の買収を完了し、両チェーンで合わせて直営110店、フランチャイズ(FC)133店の計243店を展開中(18年9月30日現在)。全盛期からは8分の1程度以下とずいぶんと減ったとはいえ、外食・中食の専門店で、100店を超えるところはそう多くなく、今でも大手の一角を占めている。 しかし、17年12月期の連結決算は、売上高が54億2000万円(前年同期比0.8%減)、営業損失は3億2500万円となった。今期も非常に厳しい状況が続いており、18年第3四半期決算では、売上高が39憶800万円(同0.1%減)、営業損失は4億1100万円となっている。 今回は、小僧寿しが成し遂げた“すし革命”と、再建への苦闘について記して