中国共産党系の雑誌がこのほど、「朝鮮半島問題は歴史的に中国の足手まとい」と題した人民解放軍幹部の論文を掲載し、幹部はこの中で「核(実験による)汚染が中国の国土に影響しないよう明確に北朝鮮に指摘しなければならない」と訴えた。 北朝鮮と関係が深いとされる解放軍幹部が北朝鮮批判とも受け止められる論文を公開するのは異例。論文は「北朝鮮の核保有の決意を見くびってはならない」とも指摘し、核問題解決の困難さにも言及した。 執筆者は南京軍区の副司令官などを務めた王洪光中将。論文は、朝鮮戦争では代償として、対台湾作戦遂行を米国に阻止される結果を招いたとした。その上で、現在も朝鮮半島問題は「(中国の)戦略的機会に影響を与える可能性は十分にある」と警戒感を示した。(共同)