8月15日、コロナ禍における靖国神社の状況を観察しに行った。東京で感染者が増加していることもあり、人数は少なくなるかもしれないと思っていたが、予想に反して、ここ数年では最も多い参拝客が訪れていた。 今年は戦後75年―4分の3世紀―の節目であり、コロナによってお盆に帰省する人も少ない。また、コミックマーケットなどの各種イベントも中止されている。そういうこともあって、確かに人数が増える要因はある。しかし、それでも感染を恐れ、自粛する人が多いのではと考えていたのだ。 参拝列は最長で大村益次郎像のあたりまで伸びており、2時間待ちだったという。境内に入るとソーシャル・ディスタンスのためのテープが貼られているのだが、境内の外側はほぼ無秩序であり、例年通りの待機列と変わらない「密」な状況がつくられていた。しかし参拝客はほとんど気にしていないようだった。 もちろん参拝客のほとんどは、マスクを着用している。
僕らの人生は個性的か?東京を「ずっと忘れて生きていた」、岸政彦が描くもの今年、「東京の生活史」プロジェクトを始動する社会学者・岸政彦さん。「よくあるイメージ」を壊して、「普通の大阪」や「普通の沖縄」を描くような仕事をしてきた彼が描く東京とは。 「東京の存在を、ずっと忘れて生きていたんですよね」 50歳近くなって、その社会学者は、東京という街と「出会い直した」と言う。 大学進学を機に、大阪へ移り住んだ。大学院で調査のフィールドに選んだのは沖縄だ。観光で沖縄を訪れ、ハマっていった。20年以上経った今も、沖縄の階層格差や沖縄戦の記憶に、人々の語りを通じて向き合う。 社会学者・岸政彦さんは今年、「東京の生活史」プロジェクトを始動する。耳を傾けるのは、今、東京に暮らす人々の語りだ。100人程度の語りを収録することを目指している。 東京に生きる「普通の人」の語りが聞きたい。岸さんは、こう口にする。「普
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