Specialized、Giant、Trekのように誰もが知る大手ブランドは、幅広い顧客層に対応するために、標準的な設計を採用したバイクをつくっている。実際に多くのユーザーは大手ブランドを選択しているが、UCI規定、空力の最適化、トレンドの影響といった要因によって、プロダクトは似たような見た目に収束する傾向にある。 その一方で、日本の代理店が取り扱わない独立系の小規模ブランドは、“標準的”とは異なった観点で、革新性を追求するアプローチを採っているところが多い。こうしたブランドを見ていると、ロードバイクのプロダクトデザインにはまだ豊かな創造性の余地があることを垣間見ることができる。本記事では、2000年以降に創業し、新しい価値を提供する独立系ブランド7社を取り上げ、それぞれの特徴とものづくりの姿勢を見ていく。 text / Tats(@tats_lovecyclist) レーシングロード『K