フランスの物理化学者がエルヴィ・ティスが考案した「料理の式」。以下のふたつの要素を組み合わせることで、あらゆる料理が表現できるといっています。 要素その1(食材の状態) G(ガス):気体 W(ウォーター):液体 O(オイル):油脂 S(ソリッド):固体 要素その2(分子活動の状態) /:分散 +:併存 ⊃:包合 σ:重層 例えば、泡立てる前の生クリームは、「水の中に油脂が散らばっている」状態であるため、式に表すと「O/W」のようになります。また、泡立てた後の生クリームホイップは、油脂に空気を含ませるため、油脂(O)に空気(G)を加え(+)、その空気を含んだ油脂が水の中に散らばっている(/)状態となり、「(O+G)/W」と表されます。 この料理の式の視点を持つことで、新たな料理の開発も考えられます。 たとえば、生クリームの式の油脂を表すOのところを、油脂分を含むチーズやレバーに置き換えたら、