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ブックマーク / eulabourlaw.cocolog-nifty.com (12)

  • 雇用システムと教育システムの問題 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    読売教育ネットワークの「異論交論」に、経済同友会代表幹事で、三菱ケミカルホールディングの代表取締役社長の小林喜光さんが登場しています。 http://kyoiku.yomiuri.co.jp/torikumi/jitsuryoku/iken/contents/46.php (国立大学よ、時代感覚を磨け) ある種の人々にカチンとくる発言がてんこ盛りなのですが、まあそこは別として、私が興味をそそられたのは、そこまで大学を批判するんなら、企業側はどうなんだと問われたのに対するこのやり取りです。 ――大学に変われと言うのなら、企業はどう変わるのか。大学にきちんと学生を育てよと言うが、その教育期間を短くしているのは企業だ。一括採用システムのために、学生は2年生後半にはそわそわしていて学業どころではない。 小林 4月に入社する定期採用をやめざるを得ないだろう。こんな仕掛けを持っているのは日だけだから

    雇用システムと教育システムの問題 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 教職員組合が、なぜ労働問題に口を出すんですか? - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    近畿大学教職員組合さんのツイートに、「実際に言われた衝撃的なクレーム」というハッシュタグ付でこんな台詞が https://twitter.com/unionkin/status/1308256840254324736 「教職員組合が、なぜ労働問題に口を出すんですか?」 いやもちろん、まっとうな常識からすれば何をひっくり返った馬鹿なことをいっているんだということになるはずですが、それが必ずしもそうではないのは、戦後日では日教組という団体が労働者の権利利益のための労働組合であるよりは、何かイデオロギーをかざす政治団体か思想団体であるかのように思われてきた、場合によっては自らもそう思い込みがちであったという、奇妙な歴史があるからです。 最近もちらりと触れましたが、たとえば広田照幸編『歴史としての日教組』(上巻)(下巻)(名古屋大学出版会)でも、日教組という団体はほとんどもっぱら路線対立に明け暮

    教職員組合が、なぜ労働問題に口を出すんですか? - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    bando_alpha
    bando_alpha 2020/09/26
    休日出勤や残業時間は日教組が問題としたところで、むしろ残業や部活を拒否するので嫌われた。現下の教員の問題は、むしろ組合の退潮に因るところが大きい。
  • なぜ、障がい者と健常者は交ざり合うことができないのか - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    リクルートワークス研究所より『Works』147号をお送りいただきました。特集は「インクルージョンにはテクノロジーを」で、障害者のインクルージョンがテーマなんですが、おそらく編集者が意図した「テクノロジーを活用せよ」以前の問題があるのではないかという印象を持ちました。 http://www.works-i.com/publication/works/backnumber/w_147 ■第1特集 インクルージョンにはテクノロジーを ●すべての人をインクルージョンするとはどういうことか ・障がい者にも権利と配慮と責任を ・障がい者が能力を発揮する障壁となるのは何か ・なぜ、障がい者と健常者は交ざり合うことができないのか ・障がい者と健常者が交ざり合って働く組織では何をしているのか ・Column: 障がい者が望む配慮やテクノロジーとは ●能力を補い、拡張する技術、すべての人を交ぜる技術 ・ F

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  • 公衆道徳上有害な業務に就かせる目的で労働者派遣をした者は - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    こんなニュースが流れていますが、 http://www.sankei.com/affairs/news/160612/afr1606120006-n1.html  (大手AVプロ元社長逮捕 労働者派遣法違反容疑 女性「出演強要された」) 経営していた芸能事務所に所属していた女性を、実際の性行為を含むアダルトビデオ(AV)の撮影に派遣したとして、警視庁が11日、労働者派遣法違反容疑で、大手AVプロダクション「マークスジャパン」(東京都渋谷区)の40代の元社長ら同社の男3人を逮捕したことが、捜査関係者への取材で分かった。女性が「AV出演を強いられた」と警視庁に相談して発覚した。 最近話題のAV出演強要問題について、目に余ると考えたか、警察は労働者派遣法を適用するというやり方を取ってきたようです。 しかし、労働法学的にはいくつも論点が満載です。 まずもって、AVプロダクションがやっているのは労働

    公衆道徳上有害な業務に就かせる目的で労働者派遣をした者は - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    bando_alpha
    bando_alpha 2016/06/14
    hamachan先生のまとめ/わいせつ図画販売も含め、「公衆道徳」を問い直す闘争が必要では
  • 「無能さ」を基盤原理とする教育理念 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    昨日のエントリでご紹介した田由紀先生の新著ですが、大部分は既にお聴きしたり読んだりしたことですが、中にいくつか初めて伺う興味深い話が載っています。 その一つが「職業的意義のある教育は危険だ」という「ラディカルな左翼」系の議論の一つで、とりわけ教育学の中で近年強調されている「シティズンシップ教育」の中で、教育の職業的意義を退けるような議論がされていると指摘されています。 ここは大変面白いのでやや長く引用しますが、 >たとえば「シティズンシップ教育」の代表的な提唱者の一人である小玉重夫は、著書の中で、「政治的な自立の課題と職業的な自立の課題を、関連し合いながらも相対的には別個の性格を持つものとしていったんは分節化して捉えた上で、公教育の教師の仕事を、主として政治的な自立の課題に焦点化することを考えるべき時が来たように思われる」と述べている。また小玉は、別の論考では、「「無能な者たちの共同体」

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  • 太平電業・中部プラントサービス・中部電力(浜岡原発)労災事件判決 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    3月23日に静岡地裁が下した判決が裁判所HPにアップされています。 http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20120806133945.pdf これは、浜岡原発における重層請負関係のもとで起こったアスベスト曝露による死亡(労災認定済)について安全配慮義務違反に基づく損害賠償を求めた事件ですが、 中部電力→中部プラントサービス→太平電業→野口工業→労働者 という4重請負関係の太平電業・中部プラントサービス・中部電力を全部被告にして訴えたのですね。 結論は、下請と孫請の太平電業・中部プラントサービスについては安全配慮義務を認めたのに対し、中部電力については認めませんでした。 問題はその理屈です。 被告太平電業は,作業現場に工事担当者を置いて野口工業の現場作業指揮者を指揮監督し,朝礼を主宰した。工事担当者は,野口工業の作業員に代わって実際に作業を行うこともあった(

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  • かくもしつこい岩波ストーカー記者はこちらでしたか - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-0108.html(重要政策課題をほったらかしてかくもしつこく岩波書店問題ばかり聞きたがる新聞記者) を書いたら、その日の毎日新聞夕刊にこんな「特集ワイド」が・・・。 http://mainichi.jp/life/job/news/20120221dde012100012000c.html(岩波書店・募集要項の波紋 著者に「協力」依頼、存在していた「内部文書」) いやいや、「存在していた「内部文書」」とか言われた日には、最近流行りの外交機密文書でも見つかったのか!と思わず興奮してしまいそうになりますが、 <社員各位 日頃お付き合いのある著者の中で、今回の社員募集に際してご協力を依頼できる方のお名前、所属および肩書き、送付先住所を教えてください。それを基に依頼リストを作成し、「依頼

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  • 常見陽平『大学生のための「学ぶ」技術』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

  • 新左翼によって「創られた」「日本の心」神話 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    ホブズボームの『創られた伝統』以来、いま現在一見「伝統的」と見なされている事物が実は近代になってから創作されたものであるという認識枠組みは、社会学や人類学方面ではそれなりに一般化していますから、その意味ではその通俗音楽分野への応用研究ということでだいたい話は尽きるのですが、 http://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334035907 「演歌は日の心」と聞いて、疑問に思う人は少ないだろう。落語や歌舞伎同様、近代化以前から受け継がれてきたものと認識されているかもしれない。ところが、それがたかだか四〇年程度の歴史しかない、ごく新しいものだとしたら? 書では、明治の自由民権運動の中で現れ、昭和初期に衰退した「演歌」――当時は「歌による演説」を意味していた――が、一九六〇年後半に別な文脈で復興し、やがて「真正な日文化」とみなされるようになった過

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    bando_alpha
    bando_alpha 2012/03/02
    id:s-ryoo、50年代の美空ひばりは、「流行歌」でなかろか
  • 求職者支援制度のトリレンマ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    「構想日」という団体のメールニュース9月22日号に、「求職者支援制度のトリレンマ」という小論を寄稿しました。 http://www.kosonippon.org/mail/bk110922.php >第二のセーフティネットという触れ込みのいわゆる「求職者支援法」が10月1日から施行される。この制度は、雇用保険制度のセーフティネットとしての不完全性(カバレッジの狭さ)が主たる動因となって創設された。施行を目前に控え、この制度自体が抱える質的なトリレンマ(三重の矛盾)について指摘しておきたい。 まず、そもそも労働市場のセーフティネット(=雇用保険制度)には質的なジレンマ(二つの目標が両立しがたいこと)がある。一方では生活保障制度として、労働者が失業によって失う所得の補償を目標としており、同時に、他方では雇用政策手段として、失業者ができるだけ速やかに再就職できるよう援助することを目標として

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    bando_alpha
    bando_alpha 2012/01/04
    職業訓練のトリレンマ
  • あごら起業塾に走る前に・・・『<起業>という幻想』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    谷口功一さんより、その訳書、スコット・A・シェーン『〈起業〉という幻想 アメリカン・ドリームの現実』をお送りいただきました。ありがとうございます。 http://www.hakusuisha.co.jp/detail/index.php?pro_id=08164 さて、書は題名どおり、今や日でも鉦や太鼓で持て囃されている「起業」(アントレプレナーシップ)の神話を完膚無きまでに叩きのめしているです。しかも、その手法が徹底的に実証主義。かつ、これは人によって趣味が分かれるかも知れませんが、翻訳の文体が、あの山形浩生訳クルーグマン風の、ちょいとかっこいい口調であるのも、内容にマッチしています。 >会社を辞めて「起業」に走る前に マイクロソフトのビル・ゲイツ、アップルを立ち上げたスティーブ・ジョブズ、オラクル創業者のラリー・エリソン。こうした人物に象徴されるように、身ひとつでたたき上げた「起

    あごら起業塾に走る前に・・・『<起業>という幻想』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    bando_alpha
    bando_alpha 2011/10/01
    その限られた英雄になれると何故か確信する者たちが今日もまた・・・
  • 野村正實先生の自叙伝的書評 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    野村正實先生のHPに、超特大級の書評、400字詰めで100枚という長大な書評が掲載されました。書評されているのは天野郁夫さんの「学歴主義の社会史」ですが、この書評の読みどころは何よりも、天野著書で描かれた丹波篠山との対比として、遠州横須賀の少年時代を描いた自叙伝的部分にあります。 http://www.econ.tohoku.ac.jp/~nomura/Amano%20Credentialism.pdf >遠州横須賀において、1960年代前半に、「学力社会」が成立していた。しかし、学歴主義は制度化されていなかった。学歴主義が制度化されているならば、人々は、高い学歴が高い社会的地位をもたらすものと認識し、できるだけ高い学歴を取得しようとするはずである。 私は沼津高専と掛川西高の両方に合格した。掛川西高はいわゆる進学校であり、大学にリンクしている。沼津高専は五年制の教育機関であり、修業年限とし

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