先日放映された「ダーウィンが来た!」の「世界初調査!東京の秘境 孀婦(そうふ)岩」は楽しめました。 伊豆諸島最南端において、海上からほぼ垂直に100mも突き出た巨大な岩(孀婦岩)を調査したところ、本州などに見られる種(個体)に比べて巨大化したウミコオロギ(未記載種)やイソハサミムシを発見したというドキュメンタリー番組です。 島で昆虫が巨大化するという現象自体、私自身は大変興味をもって観ました。しかし、番組内での解説で、二点ほど気になる部分がありました。 一点目は、番組内で「普通、島に棲む生き物は体が小さくなるのが一般的です。例えば、九州の屋久島に棲むサルやシカ、本州のものに比べるとこの通りです(小さくなります)」という説明にひっかかりました*1。確かに例で述べられたような大型脊椎動物では島で小型化(矮小化)しますが、逆に小型脊椎動物では大型化(巨大化)することがよく知られています。これはフ